東洋医学が捉える根本治療とは?【慢性不調を改善する方法】

東洋はり灸院 統括院長の石丸です。
今回は「根本治療とは?」と題してお話ししたいと思います。
慢性症状や「片頭痛持ち」「風邪をひきやすい」といった体質を根本から改善できれば、本当の意味での健康につながります。しかし、本来は根本治療が求められているにもかかわらず、世の中で「治療」と呼ばれているものの多くは、根本治療ではありません。
対症療法と根本治療の違い
まず、症状をおさえることを対症療法といいます。例えば、次のようなものはすべて対症療法です。
- 頭痛持ちの方が頭痛薬を処方される
- アトピー性皮膚炎の方がステロイドを塗る
- 花粉症の方が薬を処方される
- 生理痛に痛み止めやピルを服用する
- 高血圧で降圧剤を飲み続ける
これらは一時的に症状をおさえているだけで、治っているわけではありません。
一方で、根本治療とは症状の出ない体をつくることです。高血圧ではない体、頭痛や生理痛が出ない体をつくることこそが根本治療といえます。
医療費の増大と根本治療の必要性
しかし現実には、世の中の多くの治療は対症療法です。そのため、病人が減らず、薬を手放せない人が増え、医療費も増え続けています。さらに、薬によって新しい症状が出てしまうこともあり、悪循環に陥っているのです。
国民医療費は年々増加し、令和5年度には47兆円を超えました。そのうち約45%は国民負担であり、当然、私も支払っています。だからこそ私は、10年ほど前からYouTubeで「根本治療の重要性」を発信し続けているのです。
症状をおさえる対症療法ばかりを行い、年々、医療費が増えることで税金も増加します。これは個人の問題だけではなく、国全体にとっても大きな課題です。
火事と煙でイメージする
対症療法と根本治療をイメージしやすくするために、火事の例で考えてみましょう。
火事が起こると煙が出ますが、この煙が「症状」です。対症療法は煙を払っているだけなので、火(原因)が消えていない以上、煙は出続けます。
一方で根本治療は、火そのものを消す作業です。火を消すためにはさまざまな症状を総合的に判断し、火の元を見極め、そこに働きかける必要があります。これができるのが東洋医学なのです。
なぜかというと、現代の医療、西洋医学では耳鼻科・婦人科・整形外科・皮膚科など、症状ごとに診療科が分かれてしまうため、火の元にたどり着きにくいからです。その結果、「原因不明」とされてしまい、医療費ばかりが増加しているのです。
まとめ
ここまでみてきたとおり、本当の健康を手に入れるためには根本治療が欠かせません。
では、具体的に「根本治療とはどうするのか?」については、次の動画で詳しくご紹介しますので、ぜひご覧ください。