気象病について解説【自宅でできるセルフケアも紹介】
皆さんは「気象病」をご存知でしょうか。
気象病とは、天気や気圧の変化によって頭痛・めまい・吐き気といった症状が起こる病気のことを言います。特に女性に起こりやすいとされており、当店で気象病にお悩みの方も圧倒的に女性が多いです。
本記事では東洋医学から見た気象病の特徴や考え方をはじめ、自宅でできるセルフケアについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【動画解説】気象病でお悩みの方へ
※施術効果には個人差があります。
気象病の特徴と症状
冒頭でもご紹介したとおり、気象病とは天気や気圧の変化によってあらゆる不快な症状が現れる病気のことを言います。
気象病が起こる仕組みは、一般的に耳の奥にある内耳が天気・気圧の変化で刺激され、脳が拡張し頭痛が起こると考えられています。
しかし、これはあくまでも西洋医学の考え方であり、東洋医学では少し違った見方をしているので、以下で詳しくご説明します。
東洋医学における「気・血・水」
東洋医学では、私たちの体の中にある「気・血・水」が上手くめぐっていることが健康な状態であると考えています。しかし、この3つのうちどれかのバランスが崩れたり、多すぎたり、少なすぎるとあらゆる不調を引き起こしてしまいます。
気象病の場合、「水」が深く関係しており、水のめぐりや水はけが上手くいっていないことにより症状が現れることが多いです。気象病と水は密接な関係にあることから、水のめぐりを良くし、バランスを整えることが必要になるでしょう。
気象病の原因は「水のめぐり」
気象病は水のめぐりの悪さが原因で起こるとご紹介しましたが、たとえば天気の変化によってむくみが起こる方がいらっしゃいます。また、内耳のリンパ液が乱れて頭痛が起こるなど、日常生活に支障をきたしてしまうレベルで悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私たちの体は70%が水分でできていることからも、体の大部分を占める水のめぐりが悪くなると不調が出てくるのは、当然といえば当然ですね。この水の部分にしっかりとアプローチをすることが重要であると東洋医学では考えています。
自宅でできる気象病のセルフケア
ここでは水にアプローチするためにご自身でできるセルフケアの方法をご紹介します。
東洋医学の観点で、水は「腎」いわゆる腎臓と大きく関係があると認識しています。この腎の働きが弱ると気象病をはじめ、あらゆる不調を引き起こす可能性があります。
そこで、腎の機能を高めるためにおすすめの方法が「耳まわし体操」です。
たった2ステップで誰でも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
- 両耳をつかんで3秒ほど左右に伸ばす
- そのまま前に3回、後ろに3回まわす
これを1日3回朝昼晩とおこなうことで、多少の天気や気圧の変化であれば影響されにくくなりますよ。
その他のセルフケア
また、耳まわし体操の他にも以下のようなセルフケアがあります。
- 睡眠はしっかりとる
- 疲れをため込まない
- 体を冷やさない
- 軽い運動をする
どれも難しいことではなく今日からでもすぐに始められると思いますので、ぜひ試してみてくださいね。
気象病におすすめの食材
気象病の予防や改善には良いとされる食べ物を積極的にとるのもおすすめです。
特に効果がある食べ物を挙げてみましたので、ぜひ食卓に取り入れてみてください。
- 豆類(小豆・黒豆・そら豆・枝豆・緑豆)
- ナッツ類
- ハトムギ
- 冬瓜
- トウモロコシ
- カボチャ
- サツマイモ
- 海藻類
- バナナ
- すいか
脂っこいものや冷たいものを控えて、暴飲暴食をしないことが健康の秘訣です。
水分代謝のツボ
水分を上手にめぐらせることができれば、あらゆる不調を予防、改善することができるでしょう。
こちらでは水分代謝に効果的なツボとして「陰陵泉」をご紹介します。内くるぶしから上の方へ沿っていくと、大きな骨にあたります。陰陵泉はその骨のきわにあります。
陰陵泉は気象病だけではなく以下のような症状に効果があるとされています。
- むくみ
- 全身の疲れ
- 自律神経の乱れ
- 消化不良
特に温めると効果を発揮するツボであるため、お灸やカイロを用いるのが好ましいでしょう。
当店でも気象病にお悩みの方にはよく陰陵泉に対して施術をおこないます。最近では自宅で安全にできるお灸も出てきていますので、そういったものを活用するのもおすすめです。
気象病を改善して快適な毎日を目指そう
「天気が悪いと体の調子があまり良くない」という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。特に女性の方は気象病になりやすい傾向がありますので、日頃から症状が出ないようセルフケアや鍼灸で予防するのが好ましいでしょう。
当店では気象病をはじめ、あらゆる症状にお悩みの方を改善してきた実績があります。どんなに些細な症状でもぜひご相談いただけますと幸いです。