子供のおねしょについて
「おねしょ」は別名「夜尿症」とも言われますが、「小さい子供しか関係のない症状」と思われている方も多いのではないでしょうか。
夜尿症はとてもデリケートな問題であるため、周りに相談しづらかったり、なかなか改善せずに親が子供に怒ってしまうことで、余計にお子さまがストレスを感じてしまうといったケースがよくみられます。
自然治癒することがほとんどですが、中には高校生くらいまで症状が続いてしまうこともあるため、「早く治したい」と思われる症状のひとつですね。
こちらでは東洋医学から見た夜尿症の本当の原因と、適切な対策法についてご紹介しています。お子さまが夜尿症にお悩みの方はぜひこちらをご参考ください。
【動画解説】夜尿症と東洋医学
※施術効果には個人差があります。
夜尿症(おねしょ)とはどんな症状?
夜尿症とおねしょは同じ意味を持ちますが、症状が現れる時期によって言い方が変わります。
一般的には幼児期に起こる症状を「おねしょ」、5、6歳以降に起こる症状を「夜尿症」と呼びます。
夜尿症の症状は個人差があり、夜中に何回も漏らしてしまうこともあれば、明け方に大量に漏らしてしまうというケースもあります。
また、「夜尿症」と認められる条件は以下のとおりです。
- 5歳を過ぎている
- 週に2〜3回の頻度
- 3ヶ月以上連続している
これらの条件に当てはまる方は、「夜尿症」と診断されることが多いでしょう。
5歳未満のお子さまの場合はたとえ毎日おねしょをしていても問題となることは少なく、病院を受診される方の多くが小学校入学後です。
いずれにしても夜尿症の場合、寝ている間の尿意に自分で気がつくことができず、トイレに間に合わないのではなく、行く意思にすらいたっていないというのが特徴です。
旅行や自然学校、修学旅行など自宅以外での宿泊行事が伴う年齢になると、多感な時期である子供とっては非常にデリケートな問題となり、夜尿症がストレスになってしまうことがあります。
精神的ストレスとならないためにも、早めのケアが必要と言えるでしょう。
夜尿症の原因は「遺伝」と「体質」
夜尿症の原因は西洋医学では以下のように言われています。
- 心理的ストレス
- 膀胱の未発達
- 夜間の尿量が多い
しかし、実際には「原因不明」とされることが多く、根本解決にならないケースも多くみられます。
病院に相談すると、夜尿症の症状を改善するために以下のような薬を処方される場合があります。
- 副交感神経遮断薬
- 抗利尿ホルモン薬
- 抗うつ剤
これらの薬には当然効果がありますが、同時に体の機能回復への障害、水中毒、睡眠障害、肥満などの副作用が見られることがあります。
薬を飲むことは確かに一時的に症状を緩和させるのに効果的ですが、根本原因を見つけられないということは対処療法にしかならないのです。
その点東洋医学では夜尿症の原因を以下のように考えています。
- 遺伝、生まれもった体質
- 泌尿器系器官の未発達
- 「腎」「肝」の機能低下・機能不全
夜尿症と直結するのは「肝」であるため、肝とつながっているツボにアプローチすることで症状が緩和します。
東洋医学では体全体の不調や異変をきちんとチェックし、根本原因を調べます。
根本原因に対する適切なアプローチをすることで、夜尿症だけではなく他の症状も改善することができるのが西洋医学との違いなのです。
夜尿症に最適な「小児鍼」とは?
東洋はり灸院では東洋医学を用いて鍼とお灸で症状にアプローチをしていきます。
夜尿症にお悩みの患者様は主にお子さまであるため、一般的な鍼灸施術ではなく「小児鍼」と呼ばれる方法で施術をおこないます。
東洋はり灸院では主に銀や金の鍼を用いて施術をおこないますが、お子さまへは基本的に鍼を刺しません。
鍼の持つパワーと経穴(ツボ)に触れるだけで、体本来がもつ機能を改善させることが可能です。
夜尿症といえば腎機能との関連を疑われがちですが、主に肝機能へとアプローチをしていきます。
肝機能と関係が深いと言われる「外関(ガイカン)」「臨泣(リンキュウ)」といったツボを中心に刺激することで、おねしょの頻度を徐々に少なくしていきます。
夜尿症の原因には内臓の機能低下だけではなく、親の遺伝が関係していることもあるため、体質改善も同時におこないます。
人間の体がもつ本来の機能を改善させることにより体の機能が回復し、以下のような症状で悩まれている方にも効果的です。
- 鼻炎などのアレルギー症状
- 肩こり、腰痛
- アトピーなどの皮膚症状
東洋はり灸院で施術をおこなうスタッフは全員が国家資格を持った「プロの鍼灸師」です。
夜尿症だけではなく、体の痛みや不調にアプローチが可能ですのでお気軽にご相談くださいね。
夜尿症を改善して快適な毎日を目指そう
夜尿症が長い期間続くと「本当に治るのかな?」と親子共々不安な気持ちになられることでしょう。病院に行って薬を処方してもらっても、一時的な改善にしかならないばかりか、薬の副作用により別の症状に悩まされるかもしれません。
東洋医学では目に見える症状だけに注目するのではなく、体全体をきちんと調べるため、根本から解決できます。小児鍼は刺さずに施術をおこないますので、小さいお子さまでも安心して受けていただけますよ。