鍼灸をはじめて受ける方へ
鍼灸にあなたはどんなイメージをお持ちですか?
- 「鍼を刺すから痛そう」
- 「身体に跡が残らないか心配」
- 「お灸でヤケドしたらどうしよう」
このようなマイナスな印象を持たれている方は少なくありません。しかし、東洋はり灸院の鍼灸は、みなさんのイメージと真逆の、安心安全な施術に定評があります。
ここでは、当店が行う東洋医学の鍼灸に関する正しい知識と、よくいただくご質問にお答えしていきます。症状に関するお悩みや、施術の心配事などがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
なぜ東洋医学の鍼灸で症状が改善するのか
東洋医学の考え方のひとつに、「気・血・水」というものがあります。気・血・水とは、身体に縦横無尽に張り巡らされた経絡(けいらく)を通じて全身へ栄養やエネルギーを運び、症状の回復や生命の維持、心身の成長を促す生命力の根源とされています。
この気血水の巡りやバランスが悪くなると病となり、心身ともにさまざまな症状が引き起こされるというのが東洋医学の考えです。東洋医学では経絡と身体の接点であるツボ(経穴)を使い、この気血水の流れを良くすることで一人ひとりの自然治癒力を引き上げ、不調を改善させます。
当店の鍼灸で用いる道具
当店では施術に鍼とお灸を用いります。ここでは、それぞれの特徴やメリットを紹介します。
痛くない鍼
鍼というと注射鍼のようなものをイメージされるかもしれませんが、当店は日本製かつ銀製の極細鍼を使用しています。鍼を打つ深さも5mm程度なので低刺激で、鍼灸が初めての方でも安心です。
熱くないお灸
お灸を経験された方で、熱くてもう二度とやりたくないとおっしゃる方も少なくなりません。これはお灸に不純物が混ざっていたり、熱さの調節ができていなかったりすることで起こります。
当店のお灸は国産の老舗メーカーのお灸を採用し、鍼灸師がひとつずつ丁寧に手びねりしているのが特徴です。上品な香りとほんのりとした温かさで、お客様からもご好評をいただいております。
施術を受けるタイミングはいつ?
基本的に症状があるときは、まず鍼灸施術を受けるのがオススメです。症状とは「痛みや痺れ、心身の不調」などのことで、これらが見られるということは、身体は何かしらのサインを出しています。不調に関して言えばさまざまな症状がありますが、中でも慢性的な症状は東洋医学の得意分野です。
一方で、外科手術が必要な場合や感染症や高熱があるとき、激しい頭痛があり吐き気や意識障害があるときや救急救命が必要なときは、真っ先に病院に行くことをお勧めします。病院に行ったほうが良い症状は急性症状が多いですが、例外的に急性の症状でもギックリ腰や寝違えの場合は東洋医学でも早ければ早いほど良いです。
鍼灸施術を受けた後に気をつけること
鍼灸施術を受けた後の過ごし方で特に気をつけていただきたいことは、食事やアルコールの摂取、入浴、運動です。食事に関しては、食後すぐは胃腸に多くの血液が集まります。施術後は全身の血流がよくなるため、施術後にすぐ食事を摂ると、消化吸収の妨げになる恐れがあります。
過度の空腹時の施術においても、低血糖症状が出る可能性もあります。そのため、食事は施術の一時間前には済ませていただくのがオススメです。
また、施術後は血流がよくなるため、アルコールもいつもより酔いが回りやすい状態になることもあります。さらに、血中のアルコールが筋肉に到達することで、筋肉痛や筋力低下を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
ほかにも、施術後に身体がだるくなったり、痛みが出たり、症状が強くなるなどの反応が見られる場合があります。これを東洋医学では瞑眩反応(めんげんはんのう)といい、施術の効果が出る前の良い反応とされています。この瞑眩反応が強く出ていなければ、施術後の飲酒や入浴は問題ありません。ただし、身体への影響を考えて、施術前の飲酒は控えることをお勧めいたします。
入浴に関しては、施術前にお風呂に入るのはNGです。入浴後は肌が柔らかくなっているため、お灸によって水ぶくれができやすくなってしまいます。そのため、入浴は施術の一時間前までには済ませていただくことをお願いしています。また、施術直後の入浴も血流がよくなっているため、のぼせやすい状態なので気をつけましょう。