めまいは鍼灸で改善!自宅でできるセルフケアも紹介
- 頭を特定の方向に動かすとめまいが起こる
- ぐるぐると目が回る感じがする
- ふわふわ浮いているような感覚に陥る
- 難聴や耳鳴りが起こる
これらはめまいが伴う病気の代表的な症状です。めまいが起こると立っていられないことも多く、日常生活に影響を及ぼします。さらに、めまいがいつ起こるかわからない不安から、心的ストレスも蓄積されるでしょう。
めまいは薬を飲んでもなかなか改善されにくいといわれています。実はめまいは、体質や身体の内側の状態が大きく影響しています。そのため、体質改善や慢性症状の改善を得意としている東洋医学は、めまいの解消に非常に有効です。
ここでは東洋医学の視点から、めまいの原因や改善方法、ご自宅でもできる効果的なセルフケア法について詳しく解説します。長引くめまいの症状にお困りの方は、ぜひ改善の手立てにしてください。
【動画解説】めまいは東洋医学専門院へ
※施術効果には個人差があります。
めまいの種類
めまいと一言でいっても、症状や原因はそれぞれ異なります。まずは自分のめまいのタイプをチェックしてみましょう。
良性発作性頭位めまい症
耳の奥の内耳に原因があると起こるめまいの中で、もっとも発症が多いのが良性発作性頭位めまい症です。頭を特定の方向に動かすと起こる回転性のめまいや、ふわふわとした浮遊性のめまいが起こります。めまいは数秒から3分程度でおさまりますが、くり返し起こることが多く、放置すると改善しづらくなるのが特徴です。
メニエール病
ストレスが起因すると言われているのがメニエール病です。日本でも4〜6万人の人がメニエール病に悩まされているといわれていて、めまいに加えて難聴や耳鳴りが起こるなど、耳の聞こえに関する症状が現れることもあります。対処が遅れると症状が進行し、聴力の回復が難しくなる恐れもあるため注意が必要です。
慢性めまい
めまいの症状が3ヶ月以上続くことを慢性めまいと言います。三半規管や耳石の機能が衰えることで起こるとされていますが、はっきりとした原因はわからないことも多い病気です。
東洋医学が捉えるめまいの原因
めまいが起こった場合、薬でめまいを軽減させるか耳石を三半規管の外に出す処置を行うのが一般的です。薬の場合、主に吐き気止めや抗不安薬、抗めまい薬を使いますが、これらは症状を和らげるだけであり、根本的にめまいを改善させるものではありません。
一方、東洋医学はめまいの原因を身体の内側の機能低下と考えます。鍼灸は、ツボにアプローチすることにより臓腑の機能を高め、身体を内側から整える施術です。これにより体質が改善されて、めまいの症状も相対的に解消されていきます。
伝統鍼灸によるめまいの施術
東洋医学には、伝統的なカウンセリング法である四診法(ししんほう)があります。四診法は五感を駆使し、お客様の身体の状態を見極める重要な工程です。当店でも必ず四診法を行い、めまいの原因を特定して施術を行います。
伝統鍼灸は、気・血・水の通り道である経絡(けいらく)とツボ(経穴)に鍼灸でアプローチをします。このツボの刺激により、経絡でつながっている臓腑が活性化されて身体が内側から整い、めまいの症状も改善されるのが伝統鍼灸のメカニズムです。
東洋医学の鍼灸がめまいの症状に効果的な4つの理由
①総合的なアプローチが可能
東洋医学は身体や精神、環境などを含め、総合的にアプローチをとることができます。めまいの原因は単一ではなく、複数の要因が重なって引き起こされることが多いため、東洋医学の鍼灸のような総合的なアプローチが有効です。
②自然治癒力を高められる
伝統鍼灸には、身体の自然治癒力を高める作用があります。自然治癒力が高まることで体質が改善されて、相対的にめまいの症状の改善も期待できます。
③体調不良に対して症状に合わせた施術ができる
東洋医学の鍼灸は、身体の状態や症状に合わせたオーダーメイドの施術が受けられます。めまいの原因によって症状や状態は異なるため、その人に合わせた施術を受けることができる鍼灸は、アプローチとして効果的です。
④副作用が少ない
薬を用いる場合に比べて、東洋医学の鍼灸は副作用が少ないとされています。服薬は副作用が生じることがあるため、そのリスクを考慮する必要がありますが、その点鍼灸なら安心して施術を受けることができます。
めまいに効果的な自宅でできる東洋医学的なセルフケア3選
①体操やストレッチ
めまいの原因のひとつに、首や肩の筋肉の緊張が挙げられます。そのため、首や肩の筋肉をほぐしてあげると血流が良くなり、めまいの症状の改善が期待できます。具体的には、以下のようなストレッチや体操がおすすめです。
1.首や肩甲骨を回す
ゆっくりと首や肩甲骨回します。
2.頭を上げ下げする
ゆっくりと頭を上げ下げします。
これらの体操やストレッチを行うことで、首や肩の筋肉が緩み、血流が良くなってめまいが改善されます。
②食事の改善
東洋医学では、食事が身体の調子に影響すると言われています。めまいが起こるのは、血液循環の悪化も原因のひとつです。そのため、血液をサラサラにする食材を積極的に摂取するようにしましょう。以下が血流を整える代表的な食材です。
ゴマ
血液をサラサラにしてくれる成分が含まれています。
ナッツ類
抗酸化作用があり、血液循環を改善する効果が期待できます。
イワシやサバ
EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を含む食材で、血液をサラサラにする作用があります。
食事にこれらの食材を意識的に取り入れることで血液をサラサラにして、めまいの症状を和らげましょう。
③鍼灸
鍼灸は、東洋医学の代表的な施術法のひとつです。身体の気の流れを整えることにより、めまいの症状の改善にも効果があるとされています。自宅でできるセルフ鍼灸の方法としては、以下のようなものがあります。
耳ツボ押し
耳のツボを押すことで、身体の調子を整える効果が期待できます。具体的には、耳の中心部分にある「神門(しんもん)」や、耳たぶの上部にある「眼鼻腫」といったツボを指で押すことで、身体の調子を整えます。
お灸
ツボを温めて身体の調子を整える、火を使った施術法です。具体的には、耳たぶの下部にある「迎香(げいこう)」や小指の爪の下にある「関元(かんげん)」といったツボにお灸をすることで、身体の調子を整えることができます。
注意点
鍼灸は、専門の技術や知識が必要なため、自己判断で行うことはおすすめできません。安全で効果的な鍼灸を行うためには、はじめは鍼灸院や東洋医学のクリニックを訪れることをおすすめします。
以上が、めまいの症状に効果的な自宅でできる東洋医学的なセルフケア法3つです。
ただし、めまいの原因は個人差があり、原因に合わせた適切な施術が必要となります。症状が続いている場合には、早めに医師や専門家の診察を受けることをおすすめします。
おわりに〜めまいに悩まれているあなたへ〜
長引くめまいの症状にお悩みの方は、まずご自身の身体の声を聞いてみてください。東洋医学は症状に対して、総合的にアプローチしていくことができます。鍼灸は、身体の気の流れを整えることで自然治癒力を高め、全身の不調を改善させることが可能です。
鍼灸を通してご自身の身体と向き合い、ゆっくりとした時間を過ごすことで、身体のバランスが整い、心身ともに健康な状態へと導かれます。私たちはあなたの健康を支えるため、精一杯のサポートをさせていただきます。まずはお気軽に当店までご相談ください。