胃もたれでお悩みの方へ
今までに胃もたれをしたことがあるという方はかなり多いのではないでしょうか。脂っこいものを食べた時やストレスを感じた時など、胃もたれが起こるシーンは多種多様です。
一般的には胃もたれが起こると市販薬を用いて改善を試みますが、実は市販薬によって逆に胃にダメージを与えていることをご存じでしょうか。本記事では東洋医学から見た胃もたれの原因と対策法についてお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。
【動画解説】胃もたれについて
※施術効果には個人差があります。
胃もたれの症状と原因
胃もたれは、胃が重く感じたり、消化しきれていないように感じられる症状が特徴です。
主な原因は以下のように言われています。
- 食べすぎ
- アルコールの飲みすぎ
- 油っぽいものを食べた
- 加齢
- ストレス
- 妊娠時のつわり
大人になれば誰でも一度は経験したことがあると言っても過言ではないほどメジャーな症状であり、一般的には市販薬で対処する場合が多いでしょう。また、あまりにも症状がひどい場合は病院に行って検査してもらうこともあるかもしれません。
市販薬や病院の薬を服用すると、一時的には胃もたれの症状が緩和されます。しかし、薬では一時的な改善はできても根本的な改善はできずに、また同じ症状を繰り返してしまうケースが多く見られます。
当店では胃もたれの改善に市販薬の使用をあまりおすすめしていませんが、その理由について詳しくみていきましょう。
胃もたれに市販薬をおすすめしない理由
胃薬などの市販薬は化学物質でできているため、体にとってダメージが大きいと言われています。
不調があって病院に行った場合にはさまざまな薬を処方されると思いますが、ほとんどの薬に対して「食後に飲むように」と指示を受けると思います。これには胃の中に食べ物が入った状態で薬を飲むことで、体へのダメージを軽減するという意味があります。薬は一時的な効果は強いですが、それだけ副作用も強く出てしまう可能性があるのです。
効果が一時的であるうえに体へのダメージも大きいとなれば、別の方法で改善を試みた方がよいと私たちは考えます。そこで、東洋医学では体へのダメージや副作用が少ない「鍼灸」で安全に症状を改善する方法を用いています。
胃もたれの本当の原因は「脾」の機能低下
東洋医学では一般的な見方とは少し違う角度で胃もたれを認識しています。
暴飲暴食や加齢、ストレスなどが原因と言われている胃もたれですが、東洋医学では「脾」の機能低下が胃もたれを引き起こしていると考えています。
私たちの体には「五臓六腑」があり、「肝・心・脾・肺・腎」のそれぞれが体に必要な役割を果たしています。胃もたれはこの中の脾と大きく関係しており、脾の機能が低下することにより、気持ち悪さや胃痛などが発生します。
脾は五臓の中で消化器をつかさどる臓器であるため、胃だけではなく気管支や腸、さらには肛門までの疾患とも関係していると言われています。つまり、脾の機能を元に戻すことができれば胃もたれをはじめ、あらゆる消化器系の不快な症状を改善することができるのです。
東洋医学の鍼灸は副作用がなく、老若男女誰でも安全に受けることができます。当店の鍼灸は痛みや熱さもほとんど感じないため、初めて鍼灸を受ける方でもご安心ください。
胃もたれに効果的なツボとセルフケアの方法
胃もたれに対して鍼灸施術をおこなう際には効果的なツボに対してアプローチをしていきます。
以下のツボは特に胃もたれに効果があると言われています。
①中脘(ちゅうかん)
胃の真上にあります。胃もたれの症状にはまずここからアプローチを始めます。
②梁門(りょうもん)
次に中脘から外側に指3本分のところにある梁門にアプローチをおこないます。
③足三里(あしさんり)
足三里は膝のお皿の裏くらいにあるツボで、胃と深いつながりがあると言われています。
④裏内庭(うらないてい)
足の裏にある裏内定も胃もたれに効果があると言われており、あわせてアプローチをおこなう場合があります。
どのツボも胃もたれと深い関係がありますが、「すぐに胃もたれを改善したい」という方は鍼とお灸の両方をお試しいただくことをおすすめします。
その他のケア
鍼灸を受けていただくだけでも効果を感じていただけると思いますが、さらに体の機能を高めるために、以下のセルフケアをやってみてください。
- 冷たいものを控える
- 白砂糖を控える
- 和食中心の優しい食生活を心がける
- ストレスをできるだけ溜めない
どれも改善するのは難しく感じられるかもしれませんが、暴飲暴食をして体が喜ぶことはまずありません。また、ストレスについても溜めすぎることで胃もたれ以外の症状が出てしまう場合もあります。
人付き合いなどで飲み会が多い方も多いと思いますが、できる範囲で体のことを考えた生活習慣を心がけてみてくださいね。
東洋医学×鍼灸
東洋医学の鍼灸では不調のある箇所だけではなく、体全体と向き合って健康な状態へ導くことを目標としています。「森を見て木を直す」という言葉があるように、症状が起こっている本当の原因を探り、再び起こらないようにします。
今まで不快な症状が起こったら薬を一番に考えていた方も、一度東洋医学の鍼灸を選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
胃もたれを改善して快適な毎日を目指そう
「最近胃の調子が悪い」「胃が常に気持ち悪い」という方は胃もたれを起こしている可能性があります。
胃もたれが続くと、何を食べても気持ち悪くなってしまったり、食事がとれなくなってしまうこともあるため、早めのケアが必要でしょう。
鍼灸施術を受けたことがないという方も多いと思いますが、当店ではお客様ひとりひとりに合わせた施術をご提案いたしますので、どのような症状でも安心してご相談ください。