梅核気でお悩みの方へ
つばや食べ物を飲み込む時には基本的に何の違和感もないでしょう。
しかし、「飲み込みにくい」「のどに違和感がある」という時には梅核気(ばいかくき)をわずらっている可能性があります。常にのどが詰まっているような状態が続くとストレスとなり、食事をとるのも苦痛に感じてしまいますよね。
本記事では東洋医学から見た梅核気の本当の原因をはじめ、効果的な対処法についてもご紹介していきます。
【動画解説】東洋医学による梅核気の治し方
※施術効果には個人差があります。
梅核気(ばいかくき)とは?
梅核気(ばいかくき)とは、別名「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」とも呼ばれる病気です。
一般的には「ヒステリー球」と呼ばれることもあり、一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。文字通りのどの違和感が特徴で、症状が進行すると食事はもちろん水を飲むのも苦痛と感じる事があります。
人間は毎日食事をとる必要があるため、毎回そのような違和感や詰まったような感覚を感じると、精神的な負担にもつながりますよね。
梅核気の症状
梅核気になると主に以下のような症状が見られます。
- のどが詰まった感じがする
- のどに圧迫感がある
- のどにできものがあるように感じる
- つばやものを飲み込む時に引っかかりを感じる
私たちは無意識的につばを飲み込んだり、食事の際にものを飲み込みますが、上記の症状によって「飲み込む」という行為が辛くなってしまいます。
その結果、会話にも支障が出たり、食事をとることもままならなくなってしまうかもしれません。
梅核気の症状や程度は人それぞれ異なりますが、1週間以内で改善するケースがほとんどです。しかし、症状が強い場合は1週間経っても改善しないことも多く、長期間のどの違和感に苦しめられている方もいらっしゃいます。
日ごろ当たり前にできている「飲み込む」という行為が難しくなると、不安に感じますし、毎日を憂鬱な気持ちで過ごさなくてはなりません。しかし、東洋医学の鍼灸を用いれば早く・確実に症状を改善することができるため、お悩みの方はぜひお試しいただければ幸いです。
梅核気の原因は「気滞」
一般的な病院では、梅核気の原因は以下の4つであると考えられています。
- ストレス
- アレルギー
- 女性ホルモンの乱れ
- 自律神経の乱れ
しかし、これらは非常にぼんやりとしたものであり、確実ではありません。
現にホルモンバランスや自律神経を整える薬を処方されても、なかなか症状が改善しないというケースも珍しくないでしょう。それどころか病院によっては「精神的に不安定であるため、ありもしない症状を敏感に感じ取っている」と判断され、抗うつ薬や抗不安薬を処方されてしまうこともあるようです。
西洋医学では痛みや違和感があれば、まずCTやMRI、ファイバースコープといった機器を使って画像分析をおこないます。しかし、色々な検査をおこなっても画像には異常が見つからないことがほとんどです。
梅核気に限らず、さまざまな症状に悩んでいる方からすれば「何も異常がない」と言い渡されれば残念な気持ちになってしまうことでしょう。何とか症状を改善しようと病院を転々とする事にもなりかねません。
一方東洋医学は西洋医学とは違う考え方で、梅核気の原因を「気滞」と考えています。
私たちの体には「気・血・水(きけつすい)」という3つの大切な要素が存在しており、これらが滞りなく全身をめぐることによって健康が保たれます。
この中でも特に梅核気と深く関係しているのは「気」で、うまく循環していなかったり足りなかったりした場合にのどの違和感が起こるのです。
気をつかさどるのは「肝」ですが、この肝の機能が低下することにより気が体全体に十分に行き渡らなくなります。この状態を東洋医学では「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼び、まずは根本原因となっている肝の機能を元に戻すアプローチをおこないます。
肝の機能が低下すると以下のような症状が出る事もあります。
実際、梅核気にお悩みの方の中には当てはまる症状があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 肩こり眠りが浅い
- 生理不順・生理痛
- 腹痛・下痢
- 冷え性
- 乾燥肌
- 手の平に汗をかきやすい
- 汗がなかなか引かない
- 風邪をひきやすい
- 膨満感
- 喘息症状
- うつ症状
西洋医学では症状が出ているところにしか着目せずに、直接的なアプローチをおこなうのが基本です。
その点、東洋医学では体全体に出ている症状や違和感に着目し、包括的なアプローチをおこなうのが特徴です。そういったアプローチをおこなうことで、梅核気の症状だけではなくその他の症状についても一度に改善することができますよ。
梅核気を改善するための対処法
東洋医学では「気滞」が梅核気の原因であるとご紹介しましたが、鍼灸は「滞り」を改善するのに最適な方法です。
梅核気をわずらっている方は、仕事や人間関係のストレスで常に息が詰まった状態です。この状態が続くと、自然と体が縮こまったり、ストレスの影響を受けやすい胃腸にも症状が出てくるでしょう。
当院の鍼灸について
鍼灸は体が全体的に弱っている状態を脱出し、人間本来の機能を取り戻す事を目的としています。
当店では鍼灸の代表的な方法である「経絡治療」をおこないますが、ツボの通り道である「経絡(けいらく)」に鍼やお灸をすることで内臓の機能を元に戻すことができます。内臓機能が元に戻ると自然と「気・血・水」が滞りなく全身をめぐるようになり、あらゆる不快な症状が改善するのです。
実は「梅核気」という病気は約2000年前に書かれた「傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)」という医学書にも存在しています。しかも、経絡治療を用いた施術方法もすでに確立されていたというのですから驚きですよね。
長い歴史を持つアプローチ法だからこそ、症状が改善した実績は多くありますし、何より薬のように副作用がないのも安心できます。
東洋医学は「原因不明」と言われた病気を改善することを特に得意としているため、ぜひお気軽にご相談ください。
梅核気を改善して快適な毎日を目指そう
のどに梅干しの種が詰まったような異物感を感じる梅核気が長引くと、日常生活にも支障が出てきます。
つばを飲み込んだり、食事をする時など「飲み込む」という動作は毎日何度もおこなわれるため、「早く改善したい」と思いますよね。
病院に行ってもなかなか梅核気の症状が良くならないという場合には、ぜひ東洋はり灸院へお越しください。のど以外の症状もまとめて改善し、一緒に健康な毎日を取り戻しましょう。